愛媛県宇和島市の歯科医院  ますだ歯科 【歯周病治療・予防歯科・小児矯正・インプラント治療・ホワイトニング】

歯周病治療のステップ

ここでは、具体的な歯周病の治療の順序と、それにかかる時間や期間をご説明していきます。

1.初診カウンセリング

 まず、初診でご来院いただいた場合、トリートメントコーディネーターによる「初診カウンセリング」を実施いたします。これは、歯周病の患者さまだけでなく、全ての初診患者様に行っているもので診療室とは別の「カウンセリングルーム」にて、患者様の訴え、悩み、希望や、気をつけて欲しいことなどをお聞きしています。
 その後、診療室にてお話内容の確認や、お口の中の診査に移らせていただきます。

2.症状の検査

患者様の訴えを聞き、必要な部位のレントゲン写真を撮影します。
また、治療をする前の状態を記録しておくために、口腔内写真をカメラで撮影します。13枚で撮影する場合と5枚で撮影する場合がありますが、歯周病治療を予定している方は13枚で撮影しています。これは、治療前、治療中、治療後を比較して、患者様にも変化を分かりやすく見ていただくためです。

そして、歯周組織検査という検査を行います。
これは、プローブと呼ばれる器具で、歯と歯茎の間の「歯周ポケット」という溝の深さ、出血の有無、歯根面の粗造感(ザラザラ感)、歯の動揺度(グラグラするかどうか)を測り、歯肉の状態を検査するものです。

歯と歯茎の間には、1〜2ミリの歯肉溝と呼ばれる溝が存在します。歯周病が進むと、この溝がどんどん深くなっていきます。この歯周ポケットの深さを図ると、それぞれの部位の歯周病の進行具合を知ることができます。

1本の歯に対して、歯の表面3ヶ所、裏側3ヶ所の計6ヶ所を測定します。目安として、

・1〜3oなら正常
・4〜6oは中等度の歯周病
・7o以上は重度歯周病

です。

プローブを抜いた後の出血の有無や量で、その部分に炎症があるかどうかを知ることができます。出血は1〜4で記録しています。

*この初診の段階で、強い痛みや応急的な処置が必要な場合は、
まずそれを優先して行います。


検査が終了すると、まず説明を行います。
この説明が、非常に重要で、この検査の目的、結果、そして今後どのように治療が必要であるかをご説明し、患者様に納得していただいた上で次の治療のステップに入るようにしています。

歯周病の治療は、患者様の努力がかなり必要になってきますので、ここで「治療を頑張ろう」と思っていただくと、今後の治療の成果が格段に違ってきます。

3.歯茎より上の歯石の除去(スケーリング)、歯磨き指導(TBI)

まず、歯肉の上の方に付着した歯石を、超音波スケーラーという器具で除去していきます。通常1回40分〜1時間程度で歯石除去を終了していますが、患者様の歯石の量や、歯の本数、また身体の状態などによって、2回に分ける場合もございます。

歯石はプラーク(歯垢)と唾液の中のカルシウムが固まったものです。これは細菌の温床であり、きれいに取り除く必要があります。中等度・重度歯周病の場合は、歯周ポケットの中にも歯石がたまっていますが、まずは歯肉の上の部分の歯石を除去していきます。





その後ブラッシング指導を行います。
歯周病の患者様の多くは、正しい歯磨きの仕方を知らないまま歯周病になってしまっています。ますだ歯科では、歯磨き指導専用の小冊子をお渡しし、それに基づいてしっかりとブラッシング指導を行っています。

この正しいブラッシング方法を身につけていただくことが、非常に重要になってきます。今後更に治療を進めていく上で、患者様がご自宅で正しいブラッシングを行っていただかなければ、結局症状は元に戻ってしまいます。そのため、このブラッシング指導のためにご来院いただく場合もございます。


4.2回目の歯周検査

歯肉の上の歯石を取り、ブラッシングしていただいた状態で2回目のプローブを使った検査を行います。この時点で歯肉が正常な状態になっている場合は、その後は定期的なメインテナンスへ移行することができます。

中等度・重度歯周病の患者様の場合は、歯石を除去したことで、より正確な検査が可能になります。(歯石が多く付いている場合は、検査器具であるプローブがポケットの底まで到達せず、実際よりも浅く計測されていたり、計測不可能な場合があるのです)

多くの歯周病患者様は、この2回目の検査の時点でお口の中の状態が変化してきていることを実感されます。

この時点で、ブラッシング状況を確認し、正しい歯磨きをマスターされていない場合は歯磨き指導を行います。
次の治療には、ご自身での正しいブラッシングが必要不可欠です。



5. SRP(スケーリング&ルートプレーニング)

ここからが、本格的な歯周病治療です!

SRP(スケーリング&ルートプレーニング)とは、歯石の除去と、歯根面を滑沢(ツルツル)にすることです。歯石の除去は先ほど述べたように、細菌の温床を除去し、表面を滑沢にすることで、その後も再び歯石が付きにくくすることを目的としています。
前回歯肉の上の歯石を取ったので、今回は歯周ポケットの中の歯石を取ります。

しかし、歯周ポケットの中の歯石をそのまま取ると痛いので、施術を行う部位に麻酔をしてからSRPを行います。この時の麻酔は、できるだけ患者様の負担を減らすために、細い針と、電動の注射器を使用して行っています。痛みが少ない代わりに、だいたい4〜5分近くかけてゆっくりと麻酔液を施術部位に入れていきます。(時間はかかるのですが、痛みがほとんど無かったと言われることが多く、歯周病治療では欠かせないことです。)

1回の施術で行える部位は、患者様の負担を考慮して1〜4本くらいとなります。施術直後麻酔が切れるとジワジワとした歯肉の痛みがあるので、広範囲には行わないようにしています。

麻酔後に、専用のスケーラーという器具で歯周ポケットの中の歯石や、汚染された組織を除去し、歯根の表面を滑沢にしていきます。
部位にもよりますが、30分〜1時間の予約内で行うようにしています。通常は6部位に分けて行いますが、歯の本数や、状態によって、回数は前後します。



また、ますだ歯科では、施術後に「サージカルパック」という歯肉の包帯のような物を施術部位に付けます。これをすることで、施術後の痛みがかなり緩和されますし、知覚過敏の予防にもなっています。
この歯の包帯は自然に取れる場合もありますが、通常1週間後に除去のために来院していただきます。その際に、歯肉の状態を確認し、柔らかい歯ブラシでブラッシングしていただくように指導しています。

6部位施術する場合は、予約の取りやすさなどにもよりますが、通常3ヶ月ほど通院していただき、徐々に進めていきます。
また、施術後に「知覚過敏」症状が出てしまう場合があります。これは、今まで腫れた歯肉や、歯石に覆われていた歯面が露出することで、冷たい物がしみるという症状が出やすくなってしまうためです。
この知覚過敏が出てしまうと、知覚過敏の処置として、しみ止めを塗ったり、専用の歯磨き剤を使用したりして、症状を落ち着かせてから次の部位に進みます。

こうしてSRPを進めていく際に、しっかりとしたブラッシングができていないと、せっかく麻酔までして歯石を除去しても、また悪化してしまうのです。


6.再検査

一通りSRPが終了して、歯肉の状態が落ち着いてから3回目の検査と口腔内写真撮影を行います。
この時には、中等度・重度の歯周病の患者様は見違えるように歯肉が引き締まっています。この時点で、どうしても必要と判断した場合のみ「歯周外科」という処置に移りますが、「歯周外科」とは、歯肉を開いて完全に歯根面が見える状態で歯石を除去するもので、歯医者からすると、非常に歯石が見えやすく除去しやすいのですが、同時に患者様の負担が大きいため、当院では積極的には行っておりません。

この後に、被せものを作る治療などが必要な方にはそちらの治療に移っていきます。

こうして、全体として約4〜6ヶ月ほどで歯周病の治療は終了となります。長く感じられるかもしれませんが、歯周病になるまでにかかった時間は何十年という時間です。この治療にはやはりこのくらいの時間が必要になるのです。

被せものを早く作って欲しいという希望も、もちろんあるとは思いますが、歯周病の状態で被せを作っても長持ちしません。来院される多くの患者様は「治療部位の再発、再治療の予防」を希望されています。できるだけ歯周状態を良くしてから被せ物を作ることが、一番の再治療予防になります。

*歯周病の治療期間中は、必要であれば仮歯を作り使用していただくので、咬めない、歯がないという状態はほとんどございませんので、その点はご安心ください。


7.メインテナンス

そうでない場合は、メインテナンスに移行します。メインテナンスは、各患者様の状態にもよりますが、通常は4ヶ月毎に来院していただき、清掃状態の確認、基本検査、超音波スケーリング、歯の表面を機械で磨くPMTC、フッ素塗布を約50分程度で行っています。



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