ますだ歯科では、TBI(歯磨き指導)に力をいれています。 特に、歯周病の治療を行う際には十分な時間を確保した上で、歯の磨き方を指導し、次回の予約できちんと磨けているかを確認しています。 その際に、「歯磨きの力」というますだ歯科オリジナルの小冊子をお渡ししております。患者様からもわかりやすいとご好評いただいているので、ご紹介します。 |
@時間をかけて磨く 時間をかけないと回復しません。30分頑張って磨いてみましょう。1本につき10秒程度 震わせるように横に小刻みにあて続けてください。(1箇所 20〜30回程度) 磨く時間が短すぎては効果は上がりません。 どんな良い方法でも、磨く時間が短すぎでは効果は上がらないのです。 腫れていたり、痛んだりしている部分、悪くなっている箇所、気になるところは時間をたっぷりかけ、丁寧に磨いてください。悪い部分を丹念に磨くのは手当て、治療そのものです。
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A歯磨き粉を使用しない 歯磨き粉を使用すると、口の中が泡だらけになってしまい長時間みがくことができません。 歯磨き粉の中には、研磨剤や香料が入っています。研磨剤は歯の表面(歯頚部)が削れます。香料はお口の中が磨けていないのに磨いた気にさせてしまいます。 今までの習慣で歯磨き粉を使いたい場合は、時間をかけて磨いた後、歯ブラシの先に米粒1〜2粒程度つけて磨いても良いです。 うがい薬を使用しても良いでしょう。 時間をかけて磨くと、歯磨き粉を使用しなくてもスッキリするので、基本は歯磨き粉を使いません。
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B歯ブラシは柔らかめから始める あまりにも柔らかすぎるブラシを使うと物足りなく感じるかもしれませんが、これで良いのです。市販のブラシは歯の面を磨くことを考えています。歯肉の治療には硬すぎて強く当たりすぎるのです。
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Cペングリップで肘を脇につけて磨く 歯ブラシは鉛筆を持つようにしましょう。 歯ブラシの真ん中くらいを優しく持ちましょう。 ガッチリつかむと、力が入りすぎ、歯ぐきを傷つけてしまいます。 肘は脇につけましょう。時間をかけて磨いていくと、だんだん疲れてしまい正しく磨けなくなってきます。 顔の向きを変える方が楽に磨けます。
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D歯とはぐきの境目を中心に、歯ブラシの毛先で突っ込み震わせ磨き 歯と歯ぐきの境目に歯ブラシを横(少し斜め)からあて、幅1〜2ミリ 20〜30回程度横に細かく震わせると毛先が歯間に入ります。 音をさせないように動かしましょう。シュッシュと音がしないように気をつけましょう。 歯ブラシの毛先を歯に当てましょう。歯ブラシの腹が当たってしまっては、歯磨きの効果は半減します。
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E歯を磨く順番は下の歯の裏側から 裏側の方が磨きにくいので、ついつい簡単に済ませがちになります。 頬側を先に磨くと満足してしまい裏側を忘れがちになります。 【磨く順番】 ❶下顎 裏側 左から右 ❷上顎 裏側 右から左 ❸上顎 頬側 左から右 ❹下顎 頬側 右から左 ❺咬み合わせ 4箇所を磨く |
F歯間ブラシを毎日通してください 1日1回 1か所30回を最低の目安で 出し入れしてください。 歯ぐきをマッサージするようにしましょう。 |
注意事項 *歯ぐきが腫れているところを磨く時は、1週間くらいは痛いところまでしないでください。歯ぐきが傷になります。 *最初、特に2〜3日は出血しますが、怖がらないでください。やさしく1週間くらいマッサージするように磨くと、ほとんど出血しなくなります。 磨きにくい歯の磨き方のコツ *一番奥の歯(頬側) ・口の開け方がポイントです。 口を少し開き(1指分)、歯ブラシを奥まで突っ込んで磨きましょう。 *孤立歯(1本だけ離れている歯) ・4方向から、歯ブラシを当てましょう。 |
一生美味しく食事をするために 健康な生活を送るために 一緒に頑張りましょう。 定期的なお口のお掃除もしていきましょう。
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