矯正っていつ頃から始めるべき? 小さな頃から受け口になり始めたり、永久歯が生えた途端にガタガタになったり、 お子さんの歯並び、気になりますよね。 「矯正って小さいころから始めた方が有利?」と焦ってしまいがちですが、 子供の矯正治療のタイミングはその状態によって様々です。 実は、米国矯正学会の調べでは治療の意義が理解できない幼い頃から早期治療を始めると、本人が治療に協力的になれなかったり、通院期間が長くなりすぎたりして、かえって治療効果が上がりにくい場合があることが報告されています。 |
まず歯並びが気になる場合は7歳〜8歳頃に一度歯医者を受診されることをお勧めします。その時にパノラマ写真などで歯の生え変わりが順調であるかを確認しておくことが重要です。 上の歯と下の歯がハサミ状に噛み合う「ハサミ状咬合」という状態があります。この場合は早期に治療を行うことが重要です。
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子供の成長を利用しながら進めて行く矯正の場合は、永久歯が生え揃ってからでは開始時期が遅い場合があります。 矯正治療で何よりも大切なのは、「治したい」という本人の意思です。装置を口に入れて長い期間過ごさなければなりません。本格的な矯正は、1本1本の歯にブラケットという小さなボタンのようなものを取り付け、ワイヤーを通して締めていきます。普通以上に丁寧なブラッシングを行わないとむし歯になってしまいます。また、先生から指示された通りにゴムをかけるなど、根気のいる作業も伴います。本人に「良い歯並びになりたい」という意思がなければ良い結果は生まれません。 |
とはいえ、歯並びが悪いと色々な弊害が起こるのは事実です。 例えば、歯磨きがしにくいために、むし歯や歯周病になったり、噛む時に一部の歯でしか噛めず、その歯に負担がかかり、歯や歯肉、顎関節に支障をきたすこともあります。 更に発音が上手にできなかったり、口元や顔立ちに影響することから、 精神的な問題を抱えることもあります。このように多くの弊害があるだけに、上手に子供の気持ちを矯正に向けてあげるようにしたいものです。
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実際に、当院では矯正を開始しているのは小学校5年生〜中学生の時期が多いです。 しかし、それ以前から「キッズクラブ」に入会していただき、歯磨き指導を行い、信頼関係を築いてから実施しています。 今後矯正を、と考えておられる方は一度受診していただき、まずは歯磨きトレーニングからされることをお勧めしております。
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