Q001 電動歯ブラシを使った方がいいのですか? |
A001 現在市販されている歯ブラシは次の3種類に分けられます。 ◦通常の歯ブラシ (手を動かして歯磨きを行う一般的な歯ブラシ) ◦電動歯ブラシ (電動モーターの力でブラシの先端部分を回転・振動させ歯垢を取る歯ブラシ。毎分2500〜7500回の速さで回転する) ◦音波歯ブラシ (ブラシ部分が毎分3万回振動し、その音波振動で歯垢を浮かせて汚れを取る歯ブラシ) 忙しい現代人は、歯科医院で指導を受けても正しい歯磨き法が身につきにくく、通常の歯ブラシによる歯磨きでは十分に歯垢を落とせない人がおおぜいいます。こうしたことから注目を集めているのが音波歯ブラシです。音波歯ブラシは歯に当てることで歯垢を除く効果が得られるように設計されているので、ていねいに歯磨きを行えば、誰でも歯垢が取れるという特徴があります。 そのため、音波歯ブラシは歯磨きが下手な人や手の力が衰えている高齢の人にとっては、特に便利な歯ブラシと言えます。 とはいえ、実際に、通常の歯ブラシ、電動歯ブラシ、音波歯ブラシで歯垢を取り除く比較実験を行ったところ、ほとんど有意な差はなく、むしろわずかですが通常の歯ブラシのほうが良好な結果が得られたとの報告があります。これは、被験者が歯学部の医局員であったため正しい歯磨き方を熟知していることに加え、電動歯ブラシや音波歯ブラシに慣れていなかったためと考えられます。したがって、音波歯ブラシも正しくていねいに使い、使用感に慣れなければ、大きな歯垢除去力は期待できないことを理解しておきましょう。 歯肉の血流が改善される、短時間で歯垢が落とせる、歯垢が歯に付着しにくくなる等の報告がなされている音波歯ブラシは、正しく使用しなければ十分な効果は得られません。 音波歯ブラシは自分で動かして歯を磨く必要はありません。歯に当てるだけで歯垢が除去できるしくみになっています。歯に当てるときは、歯に水平に、また、ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目にできるだけピタリと当てるようにしましょう。1本ずつ、全面と後面にブラシの毛先を3秒ずつ、すべての歯を忘れずに磨きましょう。 |
Q002 歯が全体的に黄ばんできたので白くしたいのですが |
「歯を白くしたい」と思い歯磨き剤をいっぱいつけて一生懸命にみがいても、美白効果はあまり期待できません。むしろ磨きすぎることで、歯の表面を覆うエナメル質が減って、象牙質が露出してしまいかえって黄色味を帯びた歯になってしまうことがあります。 「歯を白くしたい」という要望にこたえるのが「ホワイトニング」という治療です。 タバコのヤニや茶しぶなどを落とし、元の歯の白さを取り戻すためには、歯のクリーニングを行います。研磨剤を塗りつけた歯科用の回転ブラシで歯の表面を磨いていきます。これで、歯の表面の黄ばみは取れますが、歯の内側に染み込んだ色素までは取り除くことができません。そこで、クリーニングだけでは満足する白さにならない場合に行うのが「ホワイトニング」です。 ホワイトニングは、歯科医の診療室(オフィス)で治療を行う「オフィスホワイトニング」と歯科医の指導を受けながら自宅(ホーム)で歯を白くする「ホームホワイトニング」の二つに大きく分かれます。 オフィスホワイトニングでは、過酸化水素水を主成分とした薬剤を歯に塗り、強い光を当てて薬剤を活性化させることで歯を白くします。一度オフィスホワイトニングを受けた人は、歯に色素が付着しやすい紅茶やコーヒー・赤ワインなどの飲み物をさけるといったことを、普段の生活で注意しなければなりません。 ホームホワイトニングは、歯の形に合わせてビニール製のカバー(トレー)を作り、そこにジェル状の薬剤をたらして歯にかぶせるという方法で行います。寝ている間にカバーを歯にはめておけば、2〜4週間で白くなり、2〜5年間はほぼ同じ状態が保たれます。ホームホワイトニングでは、10%の濃度の過酸化尿素という薬剤を使うのが普通です。中には、ホームホワイトニングを行って、歯がしみると訴える人がいます。その場合はホワイトニングを1〜2日おきにしたり、薬剤を少なくしたり、装着時間を短くしたりします。 「ホワイトニング」を行う際には、事前に、歯の変色がどんな原因で起こっているのかを調べておく必要があります。 歯の変色は、大きく外因性のものと内因性のものに分かれます。外因性の歯の変色には、加齢(年をとること)に伴う変色や、飲食などの生活習慣(コーヒー・紅茶・赤ワインなど)による変色があり、ホームホワイトニングが有効に働きます。 しかし、生まれつきのものや、薬の副作用などで起こる内因性の歯の変色には効果が現れません。また、差し歯や、セラミックスやプラスチックでかぶせた歯は白くなりません。白くなるのは、あくまでも“自分の歯”です。 |
Q003 1本だけ歯が黒く変色しているのが気になるんですが |
虫歯治療などで神経をとってしまった歯、事故などで歯をぶつけたために神経が死んでしまった歯は、象牙質から黒く、または黄色く変色してしまうことがあります。 これらの変色した歯を白くするには、歯の神経が入っていた穴に専用の漂白剤を染み込ませた綿を詰めて、変色した象牙質を内側から漂白します。1〜2週間ごとに漂白剤を交換し、通常4回繰り返します。 やや時間はかかりますが、神経のない歯に行う治療なので、痛みはありません。どの程度白くなるかは、歯の状態によって異なります。 |
Q004 歯並びが悪いのが気になるので、矯正した方がいいの? |
歯並びの悪さが気になるようであれば7〜8歳ごろに一度歯医者を受診されることをお勧めします。歯の矯正は永久歯が生えそろってからと考えている方が多いようですが、歯並びの悪さも、出っ歯・すきっ歯・八重歯・下あごが上あごより前に出ている受け口・歯が前や後ろに生えている乱ぐい歯・口を閉じても前歯が咬み合わさらない開咬などいろいろです。子供の成長を利用しながら進めて行った方が良よい矯正の場合は、永久歯が生えそろってからでは開始時期が遅い場合もあります。 矯正治療で何よりも大切なのは「治したい」という本人の意思です。装置を口に入れて長い期間を過ごさなければなりません。本格的な矯正は1本1本の歯にブラケットという小さなボタンのようなものを取り付け、ワイヤーを通して締めていきます。普通以上にていねいなブラッシングを行わないと虫歯になってしまいます。また、先生から指示されたとおりにゴムをかけるなど、根気のいる作業も伴います。本人に意思がなければいい結果は生まれません。 とはいえ、歯並びが悪いといろいろ弊害が起こるのは事実です。たとえば、歯磨きがしにくいため、虫歯や歯周病になったり、よく噛むことができず消化吸収を妨げたりします。また、噛むときに一部の歯しか使わず、その歯に負担がかかり歯や歯ぐき、顎関節に支障をきたすこともあります。さらに、発音が上手にできなかったり、口元や顔立ちに影響することから、精神的な問題を抱えることもあります。 このように多くの弊害があるだけに、上手に子供の気持ちを矯正に向けてあげるようにしたいものです。 |
Q005 最近、歯周病という言葉をよく耳にするんですが |
歯周病とは、歯垢の中に潜むバイ菌(虫歯の原因となる菌とは別モノです)が引き起こす病気です。 最近は歯と歯の間にある、三角の隙間から始まります。毎日歯磨きをしていても、ここには歯ブラシが届かないため歯垢がたまり、その中に潜む歯周病専門のバイ菌が悪さを始めます。 バイ菌たちは、歯と歯肉の間に溝(これを歯周ポケットと言います)を作り、その溝の中でどんどん繁殖していきます。 そのまま放置しておくと、溝は深くなる一方で、溝のいちばん奥に住み着いたバイ菌が、歯肉をはがしにかかります。溝はますます深くなり、バイ菌は歯の土台である歯槽骨まで達し、歯をぐらつかせます。 歯周病の症状は、歯肉の腫れや出血などから始まり、さらに進むと歯肉の溝から膿が出たりします。歯の横揺れや歯肉の腫れ、痛みが続いた後、歯を押すと沈むようなら末期症状です。こうなると、やがて抜け落ちてしまいます。 歯周病は虫歯と違って痛みがないため、多少の出血や歯肉の腫れがあっても放置しがちです。その間に病気は静かに進行してしまうので、注意しないといけません。 ちなみに歯槽膿漏とは、歯周病の俗称です。 |
Q006 歯を磨くと歯ぐきから出血するんですが |
健康な歯肉(歯ぐき)から血が出ることはありません。自覚はなくとも歯肉が充血し始めているのです。歯ぐきからの出血は、歯周病の初期症状です。今のうちに歯科医院に足を運び、正しいブラッシングの習得をすることをお勧めします。 正しいブラッシングのポイント 1 時間をかけて磨く 2 歯磨き粉を使用しない 3 歯ぐきと歯の境目を中心に歯ブラシの毛先で突っ込み振るわせ磨き 4 ペングリップで肘を脇につけて磨く 5 歯を磨く順番は下の歯の裏側から 6 歯ブラシは軟らかめから始める |
Q007 歯ぐきの腫れが気になるんですが |
歯肉炎の兆候の場合と、進行した歯周病の場合があります。腫れたり、ひいたりを繰り返すようなら進行した歯周病の可能性があります。歯ブラシの届かない歯周ポケットの底でバイ菌がワッと繁殖すると歯肉が腫れます。 歯肉の腫れは、歯と歯肉を引き剥がそうとするバイ菌の攻撃に対し、免疫細胞のリンパ球が歯肉を守るため必死の抵抗をしている証拠です。歯肉が赤く膨らんだこの状態を「歯肉炎」といいます。歯肉炎は、歯周病への第一歩です。 この段階では痛みなどの自覚症状がないため、なかなか歯医者に行こうとはしません。ところが、ここが大切なポイントなのです。この段階で、歯科医や歯科衛生士から正しいブラッシングの仕方を習い、毎日実行すれば、バイ菌の住み家を除去でき、歯肉を健康なもとの状態に戻せます。 このタイミングを逃さず、ぜひ歯医者に行きましょう! |
Q008 歯に歯石がたまっているのは放っておいていいの? |
歯石は、歯や歯肉にこびりついたバイ菌の死骸や排泄物の固まりです。歯垢がつきやすく、放っておくと虫歯や歯周病の温床となります。大事にためこんでおかず、早めに歯科医院で除去してもらいましょう。 |
Q009 歯がグラグラしだしたのは、どうして? |
歯のぐらつきは、歯周病が歯の土台である歯槽骨まですすんでいるしるし。こうなってから自己流のブラッシングに励んだりしても、もう手遅れです。一刻も早く歯科医院を受診してください。さもないと、歯ナシへの道をまっしぐらですよ! |
Q010 キシリトールガムって本当に効くの? |
キシリトールとは、イチゴやプラムなどに含まれる五単糖の糖アルコールで、砂糖に近い甘みを持つ天然甘味料です。 虫歯の原因は、歯垢の中に潜むミュータンス菌(虫歯菌とも言います)が排出する酸で、砂糖は、いわばミュータンス菌の餌のようなもの。ところが、このキシリトールは、砂糖のような甘みがありながら、ミュータンス菌の餌にはならず、逆にその活動を弱め、さらにはミュータンス菌を減少させる働きがあります。 近頃はスーパーなどでたくさんの種類のキシリトールガムが売られています。購入する際には原材料のチェックを!100%キシリトールのものを選びましょう。 |
Q011 親知らずは抜かないといけないの? |
原則的に痛みがなければ抜く必要はありません。一番奥の歯なので、なかなか歯ブラシが届ききらず虫歯にしてしまうことが多く、また、横を向いたりして噛み合わせに影響していないために抜歯となることが多いのです。 ◦埋まっている場合 親知らずが生えずに、歯ぐきに埋まっていることがあります。炎症などの不都合が起きなければ、必ずしも抜歯する必要はありません。しかし、歯が埋まっているために、歯ぐきに繰り返し炎症が起きたり、斜めに生えてきてしまい、隣の歯に虫歯を作りやすくする場合には、抜歯した方がいいでしょう。 ◦虫歯が神経にまでひろがっている場合 この場合、神経をとる治療が必要となります。歯を削る器具が入り、根っこの治療も行える場合は保存することもありますが、多くの場合、口が開かないため治療が難しく抜歯となることが多いです。 |
Q012 抜歯した後はどんなことに注意したらいいの? |
◦圧迫止血のため、抜歯後20〜30分間はガーゼをギュッと咬む。それ以上出血が続くときは歯科医師に連絡をする ◦抜歯後、1時間から2時間位は麻酔がきいているためお口の中がしびれています。誤って唇や頬を噛まないように気を付ける ◦食事は麻酔がきれてから ◦口の中を清潔に保つ ◦口の中を安静に保つ(口の中にたまったつばをペッと吐くことも刺激となるので避ける) ◦出血を防ぐため、うがいをしない ◦抜歯した日は入浴を控える(血行循環がよくなると痛みが増したり、出血が起きやすくなるため) ◦抜歯した日は飲酒、激しい運動を控える ◦薬の服用中は飲酒を避ける(薬の効き目が妨げられるため) |
Q013 妊娠中、歯の治療で気をつけることは? |
妊娠中はエストロゲン(女性ホルモン)の増加や内分泌の変調により、歯肉が赤くなり、腫れやすくなります。ときに、歯肉から出血することもあります。 また、妊娠すると口の中の唾液が酸性になり粘っこくなったり、つわりなどで食事の回数が増えて、口の中が汚れやすくなり、虫歯になる危険性が増加します。 しかし、これらの症状は口腔内の清掃、プラークコントロールによって十分に予防できます。バランスのよい食事を採り、つねにお口の中を清潔にしておきましょう。 妊娠中の歯の治療はできるだけ避けるべきです。できれば、妊娠前に歯科検診を受け、必要な処置はすませておきましょう。 もし、妊娠中に歯医者に行ったら、必ず妊娠していることを歯科医師に告げてください。妊娠中の治療で最適な時期は、妊娠4か月から7か月の間です。この時期はいわゆる安定期で、流産の危険も少ない時期です。 |
Q014 タバコは歯に悪いのですか? |
お口の健康のためにタバコをやめましょう。タバコは歯周病を悪化させ、治療効果を台無しにします。一生自分の歯でおいしく食事がしたとお考えならば禁煙することが第一条件です。 喫煙していると、歯の表や裏に茶色のヤニが付着します。ヤニは歯ブラシではなかなか取れず、ヤニ取り歯磨剤を使うと歯を痛めることもあります。また、歯肉はメラニン色素の沈着が進み、ピンクの歯肉を暗紫色から黒い色に変化させます。 最近、タバコが歯周病の発症や進行に強く関与していることが分かってきました。喫煙は歯周病にとって最大の危険因子です。 タバコを吸うと歯周病の発見を遅らせてしまいます。歯周病の初期段階では歯肉が赤く、ぶよぶよしたり、出血が見られますが、喫煙していると、ニコチンなどの影響で、このような初期症状があまりなく、気が付かないまま症状が進行してしまいます。 人間の体には、細菌などに対する防御機能である「免疫」が備わっています。口の中にも免疫機構があり、歯周病の原因となる細菌などに抵抗するのですが、ニコチンなどの有害物質が免疫系に影響を与え、その機能を低下させます。その結果、歯周病にかかりやすくなったり、すでにかかっている場合は歯周組織の破壊がすすみ、悪化の一途をたどってしまうのです。 歯周病の治療では、歯周ポケットにすみついた細菌の固まりや歯石を取り除いていきますが、これらの治療を行っても喫煙していると、治療してせっかくきれいになった歯根面にニコチンなどが結合して、病巣を治そうとする細胞の働きを妨げてしまいます。また、タバコが歯周病の原因菌をすみやすくし、せっかくの治療効果を妨げてしまいます。 歯周病に気付いたら、歯を失う前に今すぐ禁煙されることをおすすめします。 |
Q015 歯磨き粉はどれがいいのですか? |
基本的には使用しなくても大丈夫です。しかし、歯磨きの後さっぱりされたいという方には、研磨剤の入っていないものでフッ素入りのものをお勧めしています。研磨剤は使用しすぎると歯の表面も削れてしまうので、お茶、コーヒーをよく飲み歯の表面に汚れがつきやすい方のみおすすめしています。 研磨剤なしの歯磨き粉で歯周病の方におすすめなのは「アセス(佐藤製薬)」「リペリオ(コンクール社)」、むし歯予防ではジェルコートF(コンクール)やSP−Tジェル(ライオン)」などです。 使用方法としては、はじめは歯磨き粉無しで15〜20分ほどしっかり磨き、最後に米粒大の大きさの歯磨き粉を付けて軽く磨いて終わりにすることをお勧めしています。
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Q016 子供用の「フッ素ホームジェル」はどのように使用すればいいですか? |
最初に子供さんの歯を何もつけずに磨いて、最後に真珠大の大きさのジェルを歯ブラシで全体に行き渡るように塗ってあげてください。塗った後は30分間飲食しない方が効果的なので、寝る前などがおすすめです。 |
Q017 入れ歯(義歯)を作るのはどのくらいの期間でできますか? |
入れ歯は歯の無い部分を補うものですが、歯の無い部分の大きさによって変わってきます。部分入れ歯の小さいものであれば、最短で2回の通院で完成する場合もありますが、総入れ歯では通常は5回ほど来院していただきます。 歯並びのなかなか決まらない患者様の場合は、それより何回か多く仮合わせのために来ていただく場合があります。 総入れ歯では、5〜6週間ほどかかります。 また、歯周病やむし歯があって、そちらの治療をする場合は義歯の作製の前に何回か通院していただく場合もあります。
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Q018 歯ブラシはどれくらいもつの? 交換時期は? |
優しくブラッシングして、1ヶ月もつように使用してくださいとご指導しています。ますだ歯科では歯周病の患者様には柔らかい歯ブラシの使用をお勧めしており、強く磨くとすぐに毛先が開いてしまいます。 歯ブラシの交換時期の目安は、後ろから見て毛先が開いていたら交換のサインです。
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Q019 歯の間に食べ物が詰まるようになった |
歯磨きの際に、歯ブラシだけでなく歯間ブラシを使用してください。年齢とともに歯肉が痩せて、歯と歯の間に隙間がでてきます。そこに溜まった汚れは、通常の歯ブラシだけではなかなかとりきれません。そこで、歯間ブラシを併用していただくことをお勧めしています。 歯間ブラシには様々なサイズがあり、ますだ歯科ではその方に合ったものをお選びしてお試ししてから購入していただいております。 |
Q020 乳歯の虫歯(むし歯)はほっておいていいの? |
穴があいている場合は、そこから更にむし歯が大きくなるため、治療した方が良いのが本当です。しかし、子供さんの場合は、初回から治療すると歯医者さんに対して怖いイメージを持ったりして、その後治療ができなくなることがあります。なので、ますだ歯科ではまずはブラッシングで通ってもらい、歯医者のチェアに座ることに慣れてもらって、本人も治療に同意して、協力できるようになってはじめて治療を行っています。 そのため、穴があいていてむし歯になっていても、全く治療に協力できない子供さんの場合は、しばらくブラッシング指導、フッ素塗布やサホライドというむし歯の進行止め(黒くなりますが)の薬を付けて、経過観察を行う場合があります。 痛みがあったり、腫れがある場合はできるだけ治療を行いますが、押さえつけてまでは治療しないことが基本方針です。 このことからも、むし歯のできないうちから定期的に通ってもらい、ブラッシング指導をしておくことで、もしむし歯ができても小さいうちに治療できますし、子供さんも恐怖心が無いので、精神的な負担が少なく簡単に治療を終えることができます。ますだ歯科では、歯が生え始めてからの定期的な健診をおすすめしております。くわしくはキッズクラブへ。
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Q021 矯正はいつから始めたらいい? |
矯正の開始時期については、小児矯正のページでくわしく説明しておりますので、そちらをごらんください。 |
Q022 子供は何歳から連れてきたらいいですか? |
歯が生えたら連れてきていただいて大丈夫です。まず、下の前歯がはえてきますが、だいたい6ヶ月〜10ヶ月の間には生えてきますので、その頃からキッズクラブにご入会いただき、歯医者さんに慣れるという練習をしていきます。 小さい頃から治療ではなくお掃除で通い慣れると、いざむし歯ができてしまった時も早期発見できますし、治療も簡単に終わる場合が多いです。 現在ますだ歯科では、1歳過ぎた頃に来られる場合が多いです。
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Q023 痛くないのに歯医者に来たらいけない? |
もちろん、大丈夫です。今までは「痛くなったら歯医者に行って治療する」というのが主流でしたが、近年は「痛くなる前に定期的に通院する」という方が多くいらっしゃるようになりました。 むし歯(虫歯)や歯周病(歯槽膿漏)は「痛い!」と思った時にはかなり症状は進行している場合が多いのが現状です。歯周病は成人の約80%がかかっていると言われている病気ですので、予防が肝心です。痛みとしての自覚症状が出てからでは遅いのです。 定期健診をご希望の場合は、まず検査をして治療が必要かどうかを診断し、積極的な治療が必要でない場合は、その方の症状に応じた間隔で定期的にお口のクリーニングをさせていただいております。
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Q024 型取りの前に歯茎をチクチクするのはなぜ? |
ますだ歯科では、できるだけ長持ちする被せを作るために、最終的な型取りをする時に、「歯肉圧排(しにくあっぱい)」を行っています。 (詳細は、こだわりのページをご覧ください。) 精密な型取りを行って、ピッタリフィットした被せを作るために、歯と歯茎の間のわずかな隙間に専用の糸を入れてから型取りをしています。この糸を少しずつ入れる際にチクチクと感じます。 また、この糸に歯肉からの出血を防ぐ薬剤が染み込んでいるため、この歯肉圧排の後にしびれたような感じを覚える方がおられます。この感覚は、長くても数時間で治りますのでご安心ください。
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